【署名募集中】外で暮らす猫たちを、”取り除く対象”にしないで――どうぶつ基金が反対署名5万筆を環境大臣に提出(2026年7月)

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猫を守る活動を続ける「どうぶつ基金」が、2026年7月9日(木)、環境省が進めようとしている「イエネコ」の”防除推進外来種”への指定に反対する署名5万筆を、環境大臣に届けました。でも、この指定はまだ決まったわけではありません。だからこそ「今のうちに声を届けたい」と、署名は今も集められています。外で暮らす猫たちの命に関わるかもしれない話題を、いっしょに見ていきましょう。

いま、なにが起きようとしているの?

いくつかの報道によると、環境省と農林水産省は、10年ぶりに見直す「外来種のリスト」で、猫のあつかいを変えようとしています。これまでは、野生化した猫(ノネコ)だけがリストの対象でした。ところが今回は、野良猫や飼い猫もまとめて「イエネコ」とし、”防除推進外来種”に加える方向で調整しているといいます(共同通信の報道)。「防除」とは、取り除くこと。島などで、外にいる猫が数の少ない貴重な生き物を食べてしまう問題が、その背景にあると伝えられています。

国は「おうちの中できちんと飼われている猫は対象外です」と説明しています。でも――外で暮らす猫はどうなるの? 地域の人が名前をつけて、見守って、ごはんをあげてきた地域猫は? そこに、多くの人が不安を感じています。しかも、これはまだ決まっていない話。だからこそ、今、声を上げる意味があるのです。

どうぶつ基金が投げかける問い

報道されている内容を整理します。

この動きに、どうぶつ基金はまっすぐ反対しています。

同基金によると、環境省は前に「外にいる猫が、飼い猫なのか地域猫なのかを見分けるのは難しい」と、自分たちで認めていたそうです。それなのに今回は、飼い猫も、野良猫も、地域猫も、ぜんぶ「イエネコ」とひとくくりにして、全国で取り除こうとしている――。「見分けられない」と言っていたはずの相手を、「まとめて取り除く対象」にしてしまう。同基金は、このおかしさこそが一番の問題だと言っています。

そして、「呼び名」がひとり歩きすることの怖さを、ある事件とともに伝えています。

2023年、広島県の呉市で、ある人物が「ノネコだと思った」として、一匹の猫の命を残酷な手口で奪う事件がありました。でも本当は、その猫は地域の人たちが名前をつけて世話をしていた地域猫でした。「ノネコ」というたった一つの言葉が、命を奪う言い訳になりかけたのです。もし国が「イエネコ=取り除く対象」という見方を広めれば、こうした悲しい出来事がまた起きてしまうかもしれない。同基金はそう心配しています。

「取り除く」以外の道がある

大事なのは、どうぶつ基金がただ反対しているだけではなく、別のやり方も示していることです。

猫の数の問題は、「取り除く」のではなく、法律にそったきちんとした飼い方と、TNRという方法で減らしていける――同基金はそう話します。TNRとは、猫に不妊手術をして、もといた場所に戻す方法のこと。増えすぎを防ぎながら、命は奪わないやさしいやり方です。同基金はこれまで、全国の自治体といっしょに、行き場のない猫たちへ無料で手術を続けてきました。殺さずに、増やさない。その積み重ねが、あちこちで実を結んでいます。

だからこそ同基金は、猫のあつかいを決めるなら、動物にくわしい専門家や、現場の人たちもいっしょに、もう一度きちんと話し合ってほしいと国に求めています。

署名の内容と、参加のしかた

いま集められている署名の内容は、こちらです。

  • 署名の名前:イエネコを「防除推進外来種」にしないよう、環境大臣にお願いする署名
  • 届け先:環境大臣
  • これまでの流れ:2026年7月9日(木)に、まず5万筆を提出。そのあとも引き続き募集中
  • 主催:どうぶつ基金
  • 参加のしかた:下の署名ページから、ネットで参加できます

▶ 署名はこちらから:https://c.org/XWLmQKcjBh

公式リンク

まとめ

外で暮らす猫も、地域で見守られている猫も、わたしたちのすぐそばで生きています。今回の署名は、その一匹一匹の命をどうあつかうのかを、国に問いかけるものです。まだ決まっていない今だからこそ、届けられる声があります。気になった方は、まず署名ページをのぞいてみてください。あなたの一筆が、猫たちの明日を変えるかもしれません。

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表。動物取扱責任者。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
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