
猫の一生にはどのくらいお金がかかるの?
R&C株式会社が猫を飼っている男女3,000人に、猫の毎月の食費や医療費、お迎えした時の費用をリアルに調査しました!
意外に費用がかかると思いませんか?
猫の平均寿命15.62年で計算しています。(※一般社団法人ペットフード協会「令和4(2022)年全国犬猫飼育実態調査」より)
コロナ渦中の2021年、猫を新しく飼い始めた人が増えた一方、猫を手放す人も多くいます。
令和2(2000)年度の飼い主からの引き取り数は10,479頭(環境省動物愛護管理室「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より)
原因の一つが経済的理由、つまり「猫にかけるお金が払えない」というケースもあると予想し、この調査を実施しました。
調査地域:全国
調査期間:令和4(2022)年12月26日~12月27日
調査対象:令和3(2021)年以前より猫を飼っている20~60代の男女3,000人
調査主体:R&C株式会社
調査協力:株式会社ディーアンドエム
具体的にみてみましょう!
猫の一生にかかるお金は264万!食費64万、トイレ36万、消耗品22万!
猫の一生にかかるお金は264万!
ざっくりいうと、食費64万、トイレ36万、消耗品22万という結果です。

もう少しくわしく見てみます。
食費は64万4,885円! 月々3,515円
調査結果で猫の飼育に一番かかるのはやはり食費と出ました。

食費は月々3,500円ほどです。一生で計算すると約64万円という試算に。
一番お金がかかるのは食費、ニンゲンと同じです。体は食べたものでできています。
トイレまわり36万0,936円、1ヶ月あたり1,970円
次は猫砂やシート、排泄物の袋など。月に2千円弱です。

猫砂もけっこう消費します。
消耗品は22万4,627円
こちらは月々が1200円台です。消耗品とは、爪とぎ、シャンプー、おもちゃなどですね。

猫のおもちゃを見るとつい買ってしまったり、爪とぎを買い替えたり、ちょこちょこと入り用なものがでてきます。
意外にかかる冷暖房費用! 暖房39万3,363円、冷房26万2,038円
意外に盲点な冷暖房費。ニンゲンが不在のときでも、熱中症予防のためにエアコン、寒さ予防のために暖房をつけていきましょう。

猫が来てからどのくらい冷暖房費が増えたのかを調査しています。暖房のほうが高いのは意外な気もしますね。月あたりは5千円から6千円ほど増えています。地域差が大きそうです。
- 冷房費用が26万2千円
- 暖房費用が39万3千円
医療や健康にまつわる費用はどのくらい?
食費の次に大きいのは医療費です。
病気やケガにかかる医療費ー46万8,419円

医療費は、猫の個体差が大きいものの一生で約46万円の見込みです。
健康診断ー11万2,746円!
健康診断の費用は一生で11万円ほどかかるという結果になりました。

とはいえ、一回でみると1万円以内に収まるケースがほとんど。
「定期的な健康診断をやっていない」が過半数です。
ワクチン接種はー生涯で6万7,856円、1回あたり3千-6千円

ワクチンを接種している猫は50%を超えました。「接種派」「非接種派」がほぼ同率という結果。
接種している場合はほとんどが1年に一度。
ワクチン費用は一生で約6万7千円の見込み。一度の接種でかかる費用は動物病院によって差がありますが3千円から6千円。
ワクチン接種と健康診断、両方とも実施していないという声が半数
避妊去勢手術は1万9,076円!

お迎えしたときにすでに手術済みだったという声が20%で割合は一番多いです。猫をお迎えしてから去勢、避妊手術した場合の費用は、2万円弱で、一番多いのは1万5千円〜2万円。
ペット保険は生涯で55万3,891円、1ヶ月2,912円!
ペット保険は未加入が76%(加入が24%)。ペット保険の金額も大きいですね。

加入している場合は一生で55万3千円。大多数が未加入という結果に。加入している場合は一生で55万円ほどの費用がかかる見込み。
猫をお迎えするためにかかる費用は?
そもそも最初にお迎えするにはどのくらいのお金がかかるんだろう?
譲渡された場合は4,086円、購入した場合18万5,201円!

猫との出会いは、保護猫団体などからの譲渡がもっとも多く39%、一方でペットショップなどからの購入はもっとも少なく22%という結果になりました。
ペットショップやブリーダーなどから購入した人は18万5千円と高額な費用が発生していますね。
保護団体や保健所、知人などから譲り受けた、地域猫を保護したなどが、約76%と、3分の2にのぼります。費用としては4千円ほどで、大きく差が付きました。
最初に猫の飼育用品をそろえるのに2万3,152円!
猫を飼育するときには猫ベッド、トイレなどいろいろ買いそろえなくてはなりません。

需品とは猫タワー、猫ベッド、爪切り、食器、トイレ本体など)で、2万3千円程度。人によっては10万円を超える場合もある一方で、3人に1人は1万円以下です。
猫のために節約していることはありますか?

思ったより費用がかかるな、と思ったときに、出費を抑えて猫のために貯金をしたり、節約したり、愛情あふれる飼い主さんがたくさんいますね。
この調査結果が「猫に思ったよりお金がかかる、こんなはずではなかった」と経済的な理由で猫を手放すという不幸を減らす一助となれば幸いです。
引用元: R&Cマガジン「猫の一生にかかるお金はいくら?食費や医療費など生涯の飼育費用を3000人調査」
この記事の執筆者 / 監修者

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動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
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