【世紀の発見】三毛猫の毛色のヒミツついに解明!黒と茶色を分ける遺伝子を特定

兵庫ペット医療センターのこと。マルシェ
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三毛猫の毛色はどうやって決まるの?

三毛猫は、白・黒・茶色の3色の毛がある猫のこと。

これまで「白い毛」ができる仕組みはわかっていたのですが、「黒」と「茶色」の毛はなぜできるのか、ずっと謎のままでした。

今回、九州大学の研究チームがこの謎を解きました!

毛の色は「ARHGAP36(アール・エイチ・ジー・エー・ピー・サンロク)」という遺伝子で決まる!

研究チームは、病院に来た18匹の猫の毛(追加の50匹、アメリカの猫の遺伝子データベース)遺伝子を調べました。

すると、茶色の毛を持つ猫には、「ARHGAP36」という遺伝子の一部がなくなっていることがわかりました。

このARHGAP36遺伝子の一部が欠けていると、「メラニン」という黒い色を作るものが作れなくなって、かわりに茶色の毛が生えてくるのです。

ARHGAP36が欠けていなければ、黒い毛になります。

三毛猫にオスはいない?はなぜメスが多いの?

三毛猫はほとんどがメス、オスは3万分の1の確率といわれます。

猫の性別を決める「性染色体」というものがあります。

  • メスの猫は「X染色体」が2本
  • オスの猫は「X染色体」が1本

三毛猫は「黒」と「茶色」の両方の毛を持つ必要があるので、「X染色体」が2本必要です。

だから、ほとんどの三毛猫はメスということに。

オスの三毛猫はとても珍しいのです。

なぜこの研究がすごいの?

この研究は、毛の色だけではなくて、「遺伝子」や「性別を決めるしくみ」までわかってくるヒントになります。

これから、ほかの動物の毛の色や模様についても研究が進むかもしれませんね。

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この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
🐾動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
🐾猫専用ペットホテルキャッツカールトン代表
🐾慶應義塾大学卒
🐾動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士・登録販売者
🐾現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
🐾前職は大手企業で広報、編集校正やってました。
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