美しいピアノの旋律が流れる室内。
優雅な演奏の真っ最中ですが、
そこには音楽の調べに心を奪われている……
というよりは、完全に「夢の中」にいる
小さなお客様がいました。
なんと猫さんは、
ピアニストさんの膝の上に乗って、
あろうことか鍵盤を枕にして
堂々と仰向けになっています。
お腹を上にした「へそ天」の姿勢で、
口を少し開けて爆睡中。
ピアノから伝わる微かな振動と
心地よい音色が、猫さんにとっては
最高の子守唄になっているようです。
ピアニストさんの手がすぐ近くまで来ても、
猫さんはまったく動じる気配がありません。

時折、演奏の振動に合わせて
体がピクピクと動きますが、
それでも眠りの深さは変わりません。
激しい曲調になっても、
鍵盤の端っこをしっかりキープし続ける姿は、
ある意味「プロ」の観客と言えるかもしれませんね。
絶妙な場所を陣取っていますが、
不思議と演奏の邪魔にはなっていないみたい。
音楽家さんにとってこれほど贅沢な、
そして微笑ましい聴衆はいないでしょう。
猫さんは曲が終わるまで、
幸せそうな寝息を立てながら
特等席を満喫していたのでした。
出典:Mariana Koval & Dimcho Velichkov



