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親兄弟、親戚や友人、知り合いから、猫を預かってくれと頼まれて、悩んでいませんか?
猫の専門家らみえるは、たまにボランティアの一環で、猫を預かりました。
すでに猫がいる家に猫が1匹増えるのは、予想するよりは大変なこともありますが、預かりは楽しいです。預けた人からはとても喜ばれ、お役に立てる実感はとてもいいですよ。
- 急に対面させない。
- 預かり猫を最初から、他の猫たちと同じ部屋で遊ばせる、自由にさせておくことはできない
- 数日程度の滞在予定なら、先住猫と無理して遊ばせようと頑張らず、最初から最後まで完全隔離をするのがおすすめ
預かるときにはさまざまな注意が必要です!この記事では、実際に猫を預る前に知ってほしいことを紹介します。
らみえるが4匹の猫を迎えたのと、ペットシッター&ホテルを開業したのも、最初に猫をあずかったことがとても楽しかったのがきっかけでした。
実際に猫を預かってみました
らみえるは何度か猫を実際に預ってみました。 初めて猫を預かったシャルル君、ちょいちょい預かるルビちゃんの写真を中心に解説します。
猫を預かるとよいこと(メリット)とは?
猫を預かるとよいこと(メリット)3選は
- 単純に猫が好きなら楽しい
- 人と猫のお役に立つ
- 将来的に多頭飼育を考えているなら予行練習・様子見ができる
単純に猫が好きなら楽しい
一番に、猫が好きなら単に楽しいです。 頭数が増えてプチ自宅猫カフェ状態。 猫による性格や習慣の違いも、発見の連続です。
人のお役に立つ
人の役に立つので、ものすごく感謝されます。 猫を飼うのをためらう理由の一つに、旅行や帰省などが自由にできなくなること。 人間、喜ばれると嬉しいもの。ぜひ徳を積みましょう。
将来的に多頭飼育を考えているなら予行練習・様子見ができる
らみえるは、動物を一匹で飼うことが多かったのですが、友人の猫を預かったのが楽しくて楽しくて、今は三匹まで増えてしまいました。 猫シッター&ホテルまで開業してしまいました。
猫の2匹目、3匹目を新たにお迎えしてみたいと考えたとき、わが家の猫が他の猫と一緒に暮らせるのか、様子を見ることもできます。
人生、出会いですね❤
猫を預かると悪いこと(デメリット)とは?
猫を預かったときのリスクやデメリットを見てみましょう!
猫を預かると楽しいばかりではなく、お世話は大変 猫を預かると悪いこと(デメリット)3選は
- 人もネコも生活ペースが変わって混乱!
- ネコの病気や事故、脱走などのリスク
- 家や家具のダメージを受ける可能性
猫の飼育に慣れていても、猫が1匹増えるのは、けっこう大変なことですが、預かり猫が登場した直後の、先住猫たちの混乱も人間の予想以上。
テリトリーに侵入してきた!敵?誰だ? こりゃ大変だ!ニャン生の大事件!
預かられた猫は「ぼくはこれからどうなるんだろう」と不安でいっぱい。
猫を飼っている人が知人の猫を預かるかどうか前に考えたいこと4選
- 基本的なお世話を聞いておく
- 預かる猫が1匹で過ごせる予備の部屋か、最低限ケージを用意する
- 猫を預かることで、病気がうつる・怪我をするなどのリスクがある
- 家具や家のダメージのリスクがある
- 必要なものを準備する(家の先住猫と別のトイレを準備する)
- 家の先住猫のストレスを考える
- 家族の許可を取る
ネコの基本情報を聞く
基本的な猫の情報を聞いてみる 最初に確認するのは、預かる猫の情報です。
下の項目をコピーして、返信をもらうのも良いと思います。
【預かるまでに聞くこと】
預かり期間
猫の名前
性別
年齢
トイレ・トイレ砂(持参可・不可)
去勢・避妊済か
投薬など特別なケアが必要か
ワクチン接種済か
完全室内飼いか
脱走癖(ある・なし)
病・投薬など特別なお世話・アレルギーなど
緊急連絡先 かかりつけ病院名(電話やウェブサイト)
フード(1回●gを1日何回等)
おしっこ 1日 回 ウンチ 日 回 アレルギーなど
※自分の家の先住猫がワクチン接種、完全室内飼いであることが前提です。
去勢・避妊はしているかは、お互いに妊娠させないためです。
また、去勢していないオスは縄張り争いで、ケンカをしたり、マーキングをするかもしれません。
預かる猫が1匹で過ごせる予備の部屋かケージを用意する
預かった場合、最初から最後まで、部屋を分けられるでしょうか。 預かり猫を最初から、他の猫たちと同じ部屋で自由にさせておくことはほぼ不可能。予備の部屋がない場合はケージは必須。
数日の滞在予定なら、家の先住猫と溶け込ませようと頑張らず、最初から最後まで完全隔離でもいいと思います。
折りたたみのケージでもOKです。
例えばワンルームで、自分の家に猫がいるような場合、予備の部屋がないからといって、トイレや浴室、廊下などは、室内温度湿度などの調整ができないので危険です。
病気がうつる・怪我をするなどのリスクを知る
猫同士、感染症、耳ダニや風邪、下痢など、移しあう可能性があります。
らみえるの家でも預かる直前に、自宅の猫が次々に体調を崩したことがあり、このまま預かったら移してしまうかも、とあせったことがあります。幸い預かる日の少し前にすっかり回復したので問題がなくなったのですが。
猫を預かるときは、お互いにワクチン接種、避妊去勢手術の確認をすること 猫を預かるときは、お互いにワクチン接種、避妊去勢手術の確認をすること
家族の許可をえる
当たり前のようですが、家族の同意が必要です。
慣れない猫と一緒に過ごしてもらうなど、たくさん協力してもらうことがあります❤
みんなで楽しく預かり猫との暮らしを楽しみましょう!
ネコを預かると決めたらどうする?ていねいに解説します
猫を預かることを決めた!何を確認しておけばいいかな?
ネコは預ける人に届けてもらう
移動途中に脱走するなど事故防止のために、預ける人になるべく届けてもらうこと
移動途中の事故防止のため、預かり宅か最寄り駅まで持ってきてもらうのが安全です。
一度らみえる宅に猫を預けにきた人のケージのフタが外れて脱走しておおさわぎになったことがありました。 ケージのフタもガムテープや養生テープで補強します。
預かり猫の具体的なお世話情報を聞いておく
うちの子にあげているものをついあげてしまうと、アレルギーや体質に合わずお腹を壊すかもしれません。
持参するものを確認する
- いつも食べている猫フード。
- 猫トイレは預かりの猫専用に準備してください。
- 預かり猫用トイレ
- 予備の部屋 または 猫ケージ
- 食器など(意外に足りなかったりする)
預かり猫用トイレ(猫砂)は必須 最初のうちは別々の部屋(またはケージ)で過ごしてもらうため、家の先住猫と別のトイレが必要です。
猫を短期間預かる場合でも必要なものは多いことを説明する画像
自分の家の先住猫と預かり猫のトイレは別々に必ず準備する
トイレと砂については、わりと準備したものを素直に使ってくれます。 心配な場合は家で使っているニオイ付きの砂を少し持ってきてもらうといいですね。
猫用ケージまたは折りたたみケージ
預かり猫に過ごしてもらうための予備の部屋がない場合、ケージまたは折りたたみケージは必須です。 予備の部屋がある場合も、ケージを設置するとかなり楽です。 持参してもらうか、防災のためにもこれを気に、自宅用に一つ準備しておくことを勧めます。
その他 予備のフード入れ水入れなど
ちゅーるも持ってきてもらうか、自分で用意するといいです。 ほとんどの猫が、最初の2,3日食欲がないのですが、たいていの猫がちゅーるだけはなめてくれるので、水分補給になります。
普段過ごしている匂いがついているもの
(タオルやおもちゃ)なども持参してもらうといいですが、荷物が増えるので無理のない範囲で。
なれるまでは時間がかかります
猫は預かり宅で慣れる?
馴れるまで数日はかかると思ってください。 預かった猫はたいてい、石のように固まってます。
2回3回と預かっていても、猫の記憶はほぼリセットされていることが多いです。
猫が実際におうちにやってきたときに気をつけたいこと
預かった猫は落ち着くまでは、予備の部屋や、カバーをかけた携帯ケージでそっとしてきます。
いきなり対面させず、先住猫と分けておくこと。短期であれば最初から最後まで猫同士を対面させないほうがネコのためです。
預かり猫のお水とフード・トイレ・ウンチの様子を見る
1~2日くらいは、ときどきのぞくくらいでそっとしておきます。
オシッコとうんちをしてくれるかどうかを必ずチェックします。
オシッコが万一24時間以上出ていないときは尿毒症になる可能性もあるので、気をつけておきましょうね!
とにかく自分の家の猫たちとは数日は完全に分けておいて、人間がたまに遊んであげましょう。
預かりネコとのコミュニケーションにはちゅーるがおすすめ。
お水やフードを口にしない場合でも、ちゅーるならなめてくれる子は多い。
栄養と水分補給用にマストアイテム。 非常用にもなり、価格も手頃なので、一つ持っておくことをおすすめします。
お部屋の場合は、猫が入れる程度に穴をくり抜いた段ボール箱を置くと、猫の隠れ場所になっていいですね。
【長期の場合】猫同士は少しずつ対面させる
先住猫といきなり対面させず、先住猫と分けておく これとても大事です。 先住猫には「誰も預かってないよー、誰も着てないよー」って顔しておくといいです。 もちろん匂いや音で気づかれていますが。。。
少し慣れてきたら、普段猫や人間たちが過ごす部屋にこの折りたたみケージを置いて、ケージ越しに対面させてまずはお互いの存在に慣れてもらいます。
1日30分程度からなど、短時間にして、目を離さないこと。
疲れてきた様子が見えたら、別の部屋かケージでまた休ませます。 一週間くらいからだんだん、先住猫と預かり猫を一緒にしても、互いに威嚇しなくなってくることが多かったです。
我が家の場合は猫が3匹いるので、なんとなく誰かが、面倒を見始めたり、仲良くなりはじめたりもします。
預かりネコの普段は一匹?複数?によって慣らし方を変える
預かった猫の飼い主の家で一匹で飼っている場合は、猫たちより先にs人間に慣れてもらう方がいいかもしれません。
預かり猫が隠れる人気?三大スポット!
部屋に入れておいたら、姿が見えない!
預かった猫をケージから出したらパニクって、預かった猫はテレビの裏やら家具のすき間に逃げ込んで、つかまらなくなったりします。初めてのお部屋では、預かり猫はだいたい隠れています笑。
猫はかくれんぼが上手で「どうしてそんなところに!」という場所を見つけます。 慣れないうちは「どこいった?」としょっちゅう居場所を探す羽目に。
三大隠れスポット
- カーテンの裏
- テレビの裏ベッドの下
三大人気スポットは、テレビの裏、ベッドの下、カーテンの裏、です。
家や家具を傷つけられる可能性がある
できれば飼い主さんに一度家に来てもらい、危険な場所を確認してもらいましょう。
ペットがいないお家の場合、ペット禁止の賃貸などでは長期間は預からないようにしましょう。
スキマや額縁など不安定なものに注意
飼い主さんに家にきてもらい、危険場所をチェックしてもらいます。
らみえるの猫も実家で、たんすの上から、かもいをつたって額縁の裏まで移動したことがありました。高価な骨董品やら額やら。
スキマは防いでもらう。猫の運動能力には慣れていても驚かされます。
高いところからの飛び降りに注意
預かった子の1人は、運動神経が抜群によく、吹き抜けの上の手すりに軽々と飛び乗りました。 「吹き抜けから落下したらどうしよう!お願い飛び降りないでー!!!」とおどかさないようにつかまえるまで肝を冷やしました。
階下に飛び移れば、猫に大怪我のリスク、また取り付け家具の一部を壊す可能性もありました。
預かりが長くなると猫の方も慣れていろいろなことをやろうとするので注意です。
網戸にはしない
脱走癖があるかも聞いておくこと。
猫によっては扉や網戸を開けたりする子もいます。
うちの猫たちはけっこうノンビリであまり運動神経も良くないのですが、自分の家の猫がやらないことって見落としがちなんです。
留守中も必ずエアコンも入れてあげる
事前に預かり猫の飼い主に、家の中の危険箇所や注意することを確認してもらう
脱走防止柵をつける
玄関ドアと家の中の間に扉などがない場合は、飛び出さないように仕切りを用意します。
ベビーゲート、ついたて、なければ段ボールなどでかまいません。
猫を預かるときには脱走防止をしっかり行うことを解説する画像
猫は高いところを飛び越えるので、正直なところこれだけでは飛び出しを完全に防ぐことはできませんが、ドアを開けた「瞬間」の飛びだしを一瞬遅らせることはできます。 ゲートにもドアが付いているので出入りしやすいです。
一時的に預かるだけであれば段ボールなどでついたてを作れば簡単!!
自分の家の先住猫のストレスにならないように
つねに自分の家の先住猫を優先するよう心がけてください。 内向的な子はストレスを感じると体調を崩すかもしれません。
猫は3-5歳児くらいの知能があるといわれているので、そのくらいの子供に話しかけるつもりで、猫に話しかけるといいですよ。
今日きた猫ちゃんは○○ちゃんというんだよ。これから○○日間、おとなりの部屋で過ごしてもらうからね。
預かり猫がお家に帰るとき
猫にとっては、自分のおうちが一番!
なんだかんだ、いつもの自分のおうちが一番。おうちにつくまで、安全に帰れるように やっとやっと慣れてきたころ、、、預かった猫はお帰りになります。
数日でも情がうつって、寂しくなりますね。 家に帰ると二、三日もしないうちに、預かった猫はらみえる家を忘れます。 それで良いのです。 猫にとっては自分の家が一番❤
お礼について
私はボランティアの一環で預かりをしています。
預けた人は何かしら、帰省やら旅行やらのお土産的なものを持参してくれます。 あ、請求しているわけではありません笑笑。
預かることについて負担を感じるのであれば、最初から少しお金をいただくことをお願いしてもいいと思います。
親しい間柄ならに「ランチおごってね」なんての楽しくていいかもしれませんね。
積極的に猫を預かってみたいときは
ニャッチング、は猫を飼っている人同士のSNSサイト。
預かり依頼などが出ている 周囲に猫を飼っている人がいない場合、にゃっちんぐ、というサイトがあります。 「ニャッチング」は基本的には猫を飼っている人同士の交流サイトです。
猫を預かってほしいというお願いがときどき出ています。
ニャッチングとは猫の助け合いネットワーク。 この記事の最後の方にある「積極的に猫を預かりたいときには」でも紹介しています。
らみえるは転勤族で引っ越しが多いため、地元にあまり知り合いがいません。 ニャッチングを通して何人か、ご近所に素敵な猫友ができました❤ ❤
預かりが難しければペットシッターやホテルを利用してもらう
預かりが難しいと感じたらお断りするのも大切です。
ストレスで猫が体調を崩す、脱走するなどトラブルを避けるためにも無理はしないように。
他の人や、ペットホテルやペットシッターなどプロに預けてもらえばいいのです。
終わりに
私のように、猫をお迎えしたり、ペットシッターを目指すこと以外にも、猫の預かりボランティアを始めるなど。
猫を預かるのは、大変なこともあるけど、楽しく貴重な経験です。 一度預かってみることで、我が家の猫が他の猫と関わるときの、ふるまいがわかりますね。
安全に気をつけて、機会があれば、ぜひトライしてみてほしいです。 新しい世界が開けるかもしれませんよ。
この記事の執筆者 / 監修者
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🐾動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
🐾猫専用ペットホテルキャッツカールトン代表
🐾慶應義塾大学卒
🐾動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士・登録販売者
🐾現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
🐾前職は大手企業で広報、編集校正やってました。
らみえるってこんな人
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