那須どうぶつ王国「ザ・キャッツ」10倍楽しむためにおすすめの席は?ネコのパフォーマンス舞台裏も取材!

目次

2023年3月18日からザ・キャッツが再開

那須どうぶつ王国のネコのパフォーマンス「ザ・キャッツ」が3年ぶりに2023年3月18日から復活したんだって!?


ザ・キャッツは、ネコの身体能力の高さを近くで見ることができるパフォーマンスとして、2011年から続いていましたが、新型コロナウィルス蔓延防止のために2020年4月から休止となっていました。

飼育員の橋本さんとショーに出るネコのツーショット写真
飼育員の橋本さんとパフォーマンスに出るネコのツーショット。笑顔がすてき

8種16頭のネコたちが、綱渡り、5mのポールを駆け上がるなど迫力のあるパフォーマンスは、猛禽類たちによる「バードパフォーマンス・ブロード」に並んで人気です。

ザ・キャッツの再開はSNSで話題になっています!

わたしは2023年4月25日に那須どうぶつ王国のネコのパフォーマンス「ザ・キャッツ」を、取材を兼ねて実際に観に行ってきました!

下の写真は圧巻のつなわたり中のわかばちゃん。高いところを渡っています!

天井近くのロープを渡るわかばちゃん
ロープわたり中のわかばちゃん

下の写真ではロープをほとんどわたり終えて左の方にいます。

まっすぐしっかりとした足どりです

では、それぞれのパフォーマンスをご紹介。

オープニングは天井近くにかけたなわばしごを、タルトちゃんとワカバちゃんが走り抜けていきました。

天井近くに通してある縄ばしごを渡っていくネコの写真その1
わたしの真上を通るロープを渡っていく

なわバシゴをわたる二匹のネコ。

天井近くに通してある縄ばしごを渡っていくネコの写真その2
軽業師(かるわざし)の足どりであっという間に通り抜けていく

天井側をヒョイヒョイヒョイ!と迷いなくまっすぐ歩く一方で、フロアの上もネコたちが通り抜けていきました。華やかなオープニングですね。

次に登場したのが「エール(右)」「ビアー(左)」。この二匹はいくつか連続してのパフォーマンスを披露。

飼っている人ならわかるとおもうのですが、ネコって基本的にいうことを聞かないし、飽き性なのでこれはすごい。

ネコが二匹、同時にステージの上で立ち上がって飼育員さんにタッチしている写真
合図があると二匹同時に飼育員さんのところに立ち上がる

二匹同時に立ち上がるタイミングもぴったりでした。

そこからの。。。。飼育員さんの肩にジャ~ンプ!

二匹同時に二人の飼育員さんの肩に飛び乗った写真
合図と同時に飼育員さんの肩に飛び乗るネコたち、さすがのバランス感覚
二匹の猫が二人の飼育員さんの足元をくぐりながら歩いていく写真
足元をくぐりながら歩くネコ

最前列のお客さまには、ネコのパフォーマンスが始まる前に輪っかを預けてあります。

その輪っかをネコたちがジャンプしながら器用にくぐって走り抜けます。

お客さまの男の子が持つ輪っかの間をネコが走りぬけている写真
輪くぐりはお手のもの!真剣ニャ表情

ネコたちにとってお客さまは基本的にはじめて会う人たちなんですよ。大勢の人の前でのパフォーマンスに慣れているのでしょう。

次に登場したのが、ボタンを鳴らすミヤコちゃん。

床においた2つのボタンの片方を押している猫の写真
YESかNOで答えるにゃ!何でも聞いてニャ!
飼育員さん

みやこちゃん、キャットフードは好き?

などと飼育員さんが質問をすると、YESなら赤、NOなら青で答えてくれます。

その後も、丸太乗り、玉乗り、綱渡りなど、猫たちの持つバランス感覚で、魅せてくれます。

飼育員さんが投げた黄色い小さなボールを追いかけているネコの写真
ウーロンちゃんが黄色いボールを取ってくるニャ!
飼育員さんが持つ高い位置にあるボールをジャンプしてタッチするネコの写真
高いところにあるボールもお手のもの。ガッツリ捕まえたにゃ!
大きなボールに乗ろうかどうか迷っているネコの写真
ナツメちゃんは大玉に乗って転がすにゃ!
天井に張った太いロープの上を歩いていくネコの写真
ネコの身体能力の高さが分かる!

最後のパフォーマンスは人のおひざの上を渡ってくれるタルト。最前列の人は両腕を背中に回すように言われます。

那須どうぶつ王国のザ・キャッツー風景
ひざの上を歩くにゃ!

わたしも最前列に座っていたので、手を後ろに回します。ひざの上を渡ってくれました。あっという間に通過。

最前列に座ったお客さまのお膝の上を軽快に歩いてこちらに向かって来るネコの写真
今日のお膝は歩きやすい気がするニャ?

最前列のお客さまのひざの上を歩いて去っていくネコの後ろ姿写真。しっぽがピンと立っている
シッポが立っているのは集中しているから!

飼育員さんとネコたちに拍手でした。

ネコは3-5歳児くらいの知能があるといわれています。

ネコを飼っている人ならわかると思うのですが、言われることを理解しても、言うこと聞くかどうかはまた別なのです。

ネコが持つ力、可能性を感じました。

ネコのパフォーマンスが開催されるアニマルスタジアムの場所はどこ?

以下のマップをご確認ください。

ちょうど中央少し右下に「アニマルスタジアム」でネコのパフォーマンスが催されます。

 那須どうぶつ王国キャットショーの場所「アニマルスタジアム」
那須どうぶつ王国キャットショーの場所「アニマルスタジアム」

「ザ・キャッツ」 開催スケジュール
2023年3月18日(土)~
平日 13:30~ (1回開催)
土日祝 11:00~ 、 13:30~ (2回開催)
開催場所:王国タウン アニマルスタジアム

ザ・キャッツは行列必須?何時から並べばいい?

アニマルスタジアムの観覧席は、160席。立ち見込みで約200席、行列の人数が定員に達したら締め切りです。

ザ・キャッツのドアの前で入場を待つ人たちの写真
これからザ・キャッツのネコのパフォーマンスが始まるワクワク!

開催時間まで並んだ人から順番に入場します。

整理券等の配布はなし。開場は10分前から。

わたしが訪問した2023年4月の平日は、1日1回13:30から開幕。13時くらいから並びはじめて、10分前くらいには席はなくなっているようでした。コロナ明けでまだお客さんが十分に戻っていないのかもしれません。

口コミを見ると1時間前くらいから並びはじめることが多いので、1時間半前ほど前から近場のエリアをウロウロするといいですね。

ハートマークのあたりに行列を作ります。ウロウロするなら、近場で。

  • 9.ふれあいドッグパーク(レンタル犬や大型犬がいるエリア)
  • 10.カピバラの森
  • 13.マヌルネコ
  • 11.ニホンカモシカ
  • 14.アムールトラ

売店で物色するのも楽しそう。

ザ・キャッツを3倍楽しむなら席は最前列か通路沿い

おすすめのポイント

最前列に座ると、猫が膝の上を歩いてくれたり、ネコがくぐる輪っかをもたせてもらえたりと、いいことがいろいろあります♡

最前列は56席。猫マークが貼ってある座席は、輪っかとか旗とかなにか持たせてもらったりお手伝いができるかも!

お客さまの男の子が持つ輪っかの間をネコが走りぬけている写真
こんなお役目ですね!

あとは正面の通路に沿った席は、猫たちが舞台に出てくるときの通路になっています。

綱渡りロープそばの通路は猫の綱渡りを間近で見られて、それぞれになかなか楽しいです。

どの席でも舞台はよく見えるようになっています。

ザ・キャッツの舞台裏を取材してきました!

ネコのパフォーマンスが終わったあとに、練習を見せていただきます。

練習風景をお見せできないのは残念ですが、うまくいったとき、練習を終えたとき、ごほうびをあげたり、抱きしめたりして、飼育員さんとネコの嬉しそうな様子は、胸が熱くなるものでした。

本番で障害物を飛び越えながら走るパフォーマンスの様子

がんばれがんばれ!

練習が終わった後に、ネコのパフォーマンスの担当飼育員の橋本さんに、直接質問をしてみました。どうやったらこんなにネコが言うことを聞いてくれるようになるのか、わが家の参考にしたいです。

練習はどのくらいやるのでしょうか?ネコが飽きたタイミングでしょうか?

飼育員さん

いえ、飽きる前にやめます。ネコの集中力は5分も続かないんですよ。「まだやりたい」と思っているままで終わらせます。

なるほど、ニンゲンと違ってネコは嫌だったら絶対やらないですもんね。

飼育員さん

「うまくできて、たくさんご褒美がもらえた」という嬉しい記憶が残った状態でおわると、パフォーマンスをすることが嬉しいことになるので、次にパフォーマンスをやるときも楽しみにしてくれるんです。

楽しい、嬉しい気持ち、成功体験が大切ってことですね。にゃんだかニンゲンの子育てや、ニンゲン関係にも通じるような気がしますニャ

ネコのパフォーマンスが終わったあとのネコたちはどこで過ごすんですか?

飼育員さん

普段はワンニャンリビングというところで過ごしていますよ。

飼育員さんの質問にYES,NOで答えてくれたミヤコちゃんなどにワンニャンリビングで会えます。

ワンニャンリビングにいる猫のひまわりちゃんと、みやこちゃんの写真
ザ・キャッツに出ていないときにはワンニャンリビングにいけば会える
ネコのミヤコちゃん、ヒマワリちゃんのプロフィールカード
茶トラのメスッテ実は少ない

ワンニャンリビングでザ・キャッツに出た猫ちゃんたちに会いに行くのもいいですね。

あーくたびれたって、ぐったりしたりしてたりします?

飼育員さん

パフォーマンスが終わってもテンションは高いままの子が多いですね(^^)

同じネコが毎日出るんですか?

飼育員さん

パフォーマンスに出る子は16匹で、基本的に同じネコがでます。

〔登場するネコ種〕
ロシアンブルー・エキゾチックショートへアー・アメリカンショートヘアー・ベンガル・ラパーマ・MIX、スコティシュフォールド・エキゾチックロングへアー

総勢16頭がネコのパフォーマンスに参加しています。

だいたい何歳くらいまで、あるいは何年くらいパフォーマンスにでるんでしょうか?

飼育員さん

個体によります。その子によって違うので、個体ごとに毎日、それぞれの子たちの様子を見ながら、タイミングをみて引退します。

個体差が大きいんですね。

飼育員さん

かと思えば引退したのにわたしたち(ザ・キャッツの担当者)が顔を出すと「やるの?やるの?」みたいにノッてきたりもするんですよ。いや、もういいから、みたいな(^^)。

わたしも猫を4匹飼っていますが、言うこと聞かない笑。猫は3-5歳児くらいの知能があると言われているので、人間に言われていることはわかっても、それに従うかどうかはまた別の話です。

なにか道具に秘訣があるんでしょうか?ザ・キャッツに使う道具を見せていただけますか?

飼育員さんが肉球型の指示棒(ターゲットスティック)を持っている写真
これを使ってトレーニングとパフォーマンスを行う
飼育員さん

ターゲットスティックと呼んでいます。

触った感じはプニっとした硬めの肉球という感じ。
本番でもこの肉球型スティックを見せて「おいで!こっち!」などとネコに指示するのですね。

…あの、これにチュール塗ったりしないんですか?

飼育員さん

チュールは使いません。スティックにおやつを塗って誘導したりはしないんです。

失礼しました、安直でした。手っ取り早くチュールを使うのかと…

飼育員さん

代わりに、成功したときにごほうびをあげています。
ごほうびとしては、その子が好きなもの、生の馬肉、ゆでた馬肉、茹でた鳥肉の3種類です。

知らない人のために説明すると、チュールとは猫が大好きなペースト状のおやつのこと。

ザ・キャッツは何人で担当されているのでしょうか?

飼育員さん

MC1人、サブが一人、PA(音響)が1人、合計3人です。

なるほどわかりました。ではこちらのバーは何でしょうか?

飼育員さん

高いジャンプをするときにつかう棒です。釣りざおの先にボールをつけているんですよ。

釣りざおを改造しているんですね。パフォーマンスではネコがバーの先についたボールをジャンプしてタッチしていましたね!

先端にボールがついた釣りざおを持つ飼育員の橋本さんの写真
実際ザ・キャッツの中でこの長さまで伸ばして使う

写真で見るよりも、実際にもっと高い位置まで飛んでいました!

ジャンプして釣りざおをタッチした後に着地に向かうネコの写真
ニンゲンに置き換えたら何メートルの高さ?

下は私が取材したのとは別の日で別の角度から見た写真。ネコがしっかりとボールを掴んでいます。

ジャンプをしたネコが長い棒の先にあるボールを両手でキャッチしている写真
がっちり両手ではさむナイスパフォーマンス

すごい!飼育員さんの頭のあたりまでジャンプしていますね。

ザ・キャッツに出るネコの適性、つまりどの子がどういうパフォーマンスをできるか、向いているかってどうやって見分けるんでしょうか?

飼育員さん

飼育担当者の何人かで、猫と仲良くなって普段の様子を見て、得意なことを見つけていきます。
「この子はよくこんなことをしてるから、こんなアクションができるんじゃないか?」といった具合です。

訓練にかかる期間はどのくらいでしょうか?

飼育員さん

個体差がありますが、早い子なら1ヶ月くらい。2ー3年かかることもあります。

例えばみやこちゃんが飼育員さんの質問に対して「Yes」「No」をボタンを押してくれるのはどうやって教えたのでしょうか?

赤や黄色のベルを押すネコみやこちゃんの写真
ボタンを押すみやこちゃん。何かを押すのがもともと好きだったとか
飼育員さん

みやこは普段から何かタッチするのが大好きでした。なのまず、でボタンを鳴らしたらごほうびをあげる、ということを繰り返します。

ネコのトレーニングに使うベルが手のひらに乗っている写真
トレーニング用のボタンは市販で、特別なものではないとか
飼育員さん

次にベルのかわりにボタンを押したらごほうびがもらえる、と学習してもらいます。

ショーやトレーニングで使う赤や黄色のベルを手のひらに載せた写真
こちらも市販のもの

ロープを渡るわかばちゃんなんかも同じように、うまくできたらごほうびをあげていくんですね。

飼育員さん

はい、ロープを少し渡ってうまくできたら褒めて、ごほうびをあげる。少しずつロープを渡る距離を長くします。

キャットタワーの頂上まで来てこれからロープ渡りをするネコの写真
ネコのバランス感覚に脱帽!

上の写真のワカバちゃん、ステージに登場すると客席をかけあがり、タワーをヒョイヒョイとのぼり、ロープの端にスタンバイしています。

オスやメス、年齢や品種などで、得意不得意の傾向はあるのでしょうか?

飼育員さん

本当にその子による、個体差があります。自分が受ける印象として、頭がいいのはミックス(雑種)ですね。身体能力が高いのはベンガル。ロシアンブルーは、うち(那須どうぶつ王国)の場合だけかもしれませんが、ワカバはよく鳴きます。しゃべりながら綱渡りをしたりもしていますよ😸

綱渡りするわかばちゃんというネコの写真
実はおしゃべりしながら渡ってるかも?のわかばちゃん

へえ、ワカバちゃんがしゃべりながら綱わたりしているの聞いてみたいなあ。

飼育員さん

強制させるのではなく、もともと持っている習性を引き出してうまくできようにしているんですよ。

ちなみに橋本さんは猫を飼っていらっしゃるんですか?

飼育員さん

いえ、猫は飼っていません。犬を飼っていたことがあります。ネコのトレーニングは犬の比ではなく大変です(笑)。

お話をしてくれた橋本さんんはスナネコの飼育担当でもあります。

ショーに出る白いネコを抱えて笑顔の飼育員の橋本さんの写真
ネコとの絆を感じる1枚

那須どうぶつ王国では一人の飼育員さんが複数の動物を担当しています。複数の飼育員で分担しているとはいえ、目の回るような忙しさ。

忙しい中でお時間をとっていただき、心から感謝いたします。

那須どうぶつ王国ではコロナの影響で3年間、ザ・キャッツを開催できませんでした。

ネコの3年は人間でいえば12年。再開できるかどうかも先が見えない中、長い時間、モチベーションを保つのは本当に大変だったと思います。

「おかえり〜 THE CATS 再開おめでとう」と描かれたボードを持って笑顔のショーの担当飼育員橋本さんの写真
再開おめでとう、のとってもステキなボードをファンから受け取り笑顔

ザ・キャッツのパフォーマンス終了後に、ファンの方が「再開おめでとう!」と描いたボードをプレゼントしていました。わたしもなんだか涙ぐんでしまいました。

これからも人もネコもケガなく元気に過ごせるように、がんばってください!

1ファンとしてこれからも心より応援していきます。

那須どうぶつ王国 ザ・キャッツ ネコのパフォーマンス
〒329-3223
栃木県那須郡那須町大島 1042-1
電話 0287-77-1110
公式サイトはこちら:https://www.nasu-oukoku.com

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この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
🐾動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
🐾慶應義塾大学卒
🐾会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
🐾動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
🐾現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
🐾前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
🐾多趣味で神社検定とかいろいろ資格あり
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