猫の便秘や下痢、実はよくある悩み

猫の便の状態に悩む飼い主さんは少なくありません。まずは、猫の便秘や下痢がどのような場面で起こりやすいのか、日常的な視点から整理してみましょう。
コロコロ便・軟便をくり返す理由
猫の便の状態は、体調や生活環境の影響を受けやすいものです。水分摂取量が少ない、運動量が足りない、年齢を重ねてきたなど、日常的な要因が重なることで、コロコロした便や軟便をくり返すことがあります。急な体調不良でなくても、便の状態が安定しないことで飼い主さんが不安になるケースは少なくありません。
フードを変えても改善しないことがある
便の悩みがあると、まずフードを見直す方が多いでしょう。しかし、フードを変えても思ったように改善しない場合もあります。栄養バランスだけでなく、水分量や腸の動きなど、複数の要素が関係していることがあるためです。「何が原因かわからない」という状態が、飼い主さんの悩みを深くしてしまうこともあります。
猫の腸内環境と「食物繊維」という考え方

便の悩みを考えるうえで、「腸内環境」という言葉を耳にすることが増えています。ここでは、猫と食物繊維の関係について、基本的な考え方を押さえていきます。
猫にも食物繊維は関係ある?
猫は肉食動物ですが、腸の働きを考えるうえで食物繊維がまったく無関係というわけではありません。食物繊維は栄養を補うものではなく、便の状態や腸の動きを整えるサポート役として考えられています。近年、腸内環境という視点から、食物繊維に注目する飼い主さんも増えています。
食物繊維は「補助的な存在」
食物繊維は、主役になるものではありません。あくまで日々の食事や水分摂取を補う存在です。便秘や下痢の原因がすべて食物繊維で解決するわけではないため、「足せば良くなる」と考えすぎないことも大切です。腸内ケアの考え方の一つとして、位置づけて捉えるとよいでしょう。
食物繊維にも種類がある

ひとくちに食物繊維といっても、働き方や性質はさまざまです。種類の違いを知ることで、「なぜ合う・合わないが出るのか」が見えてきます。
不溶性・水溶性という違い
食物繊維には、不溶性と水溶性といった種類があります。それぞれ性質や働き方が異なり、便のかさに影響するもの、水分と関係が深いものなど特徴はさまざまです。そのため、同じ「食物繊維」でも、猫によって感じ方が違う場合があります。
合う・合わないが出る理由
食物繊維は体質や体調によって合う・合わないが出やすい成分です。便の状態や水分摂取量によっても影響を受けるため、取り入れる場合は猫の様子をよく観察することが欠かせません。一概に良い・悪いと判断せず、慎重に考える姿勢が重要です。
サイリウム(オオバコ)という選択肢
食物繊維の中でも、近年名前を聞くことが増えているのがサイリウム(オオバコ)です。ここでは、サイリウムを腸内ケアの「一つの選択肢」として捉えます。

サイリウムはどんな食物繊維?
サイリウム(オオバコ)は、植物由来の食物繊維として知られています。水分を含むとふくらむ性質があり、便の状態をまとめる方向で働くことが多いとされています。その特徴から、腸内ケアの選択肢の一つとして名前を聞く機会が増えています。
すべての猫に向くわけではない
サイリウムは万能ではありません。水分摂取が十分でない場合や、体調によっては慎重な判断が必要なこともあります。向いているケースとそうでないケースがあるため、「使えば安心」と思い込まず、猫の状態に合わせて考えることが大切です。
自己判断が不安なときは、専門的な解説を参考に
腸内ケアに関する情報は多く、自己判断に迷うこともあるでしょう。そんなときは、専門的な立場から整理された情報を確認することが大切です。
安全性や注意点は獣医師の解説へ
サイリウムを猫に使うかどうか迷ったときは、獣医師による専門的な解説を確認することが安心につながります。安全性や注意点、使ってはいけないケースなどは、医学的な視点で整理された情報を参考にすることが重要です。
※サイリウムについての詳しい解説は、獣医師監修の記事をご確認ください。(準備中です)の

ペット向けに作られたサイリウムという選択

サイリウムを検討する際には、「どんな商品を選ぶか」も重要なポイントになります。ここでは、ペット向けに作られたサイリウムという考え方を紹介します。
人用とペット用の違い
サイリウムには人用の商品も多くありますが、添加物や香料、想定されている使い方などが異なります。猫に使う場合は、ペット向けとして設計されたものを選ぶことで、より安心して取り入れやすくなります。
のこと。マルシェの犬猫用サイリウム
のこと。マルシェでは、無添加で犬猫に使いやすい設計のサイリウムを取り扱っています。与え方の目安がわかるガイドが用意されている点も、初めて検討する飼い主さんにとって心強いポイントです。
→ 犬猫用サイリウム(のこと。マルシェ)
まとめ|猫に合った腸内ケアを考えるために
猫の便秘や下痢は、多くの飼い主さんが経験する身近な悩みです。食物繊維やサイリウムは、腸内ケアを考えるうえでの選択肢の一つにすぎません。大切なのは、猫の様子をよく観察し、必要に応じて専門家の情報を参考にすることです。無理のない形で、猫に合ったケアを考えていきましょう。
ジュレッタ開発者の想い

世界初!水分補給のための犬猫用ゼリーの素「Gelletta®(ジュレッタ)」は、健康維持に欠かせないお水を「飲む」のではなく「食べる」という発想から生まれました。開発者の鈴木さんの想いをぜひお読みください。
ジュレッタに関する記事はこちら









/
この記事の執筆者 / 監修者

-
動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
猫のニュース2025 / 12 / 15猫の便秘・下痢に食物繊維は必要?サイリウムという選択肢と腸内ケアの考え方
保護猫2025 / 12 / 15【新店オープン】仔猫と過ごす癒しの冬時間『Cat Café MOFF イオンモール川口前川店』12月23日オープン
保護猫2025 / 12 / 14【2025】猫カフェ 高松のおすすめ5選|保護猫・専門カフェ・観光にも癒しの人気スポット
保護猫2025 / 12 / 06【2025】香川の猫カフェおすすめ4選|保護猫と癒しの時間が過ごせる人気スポットを徹底ガイド



