ヒマラヤンHimalayan

ヒマラヤン
猫種 ヒマラヤン
英語表記 Himalayan
ボディータイプ コビータイプ
毛種 長毛種
体重 3~6kg
平均寿命 14歳前後

ヒマラヤンの特徴

ボディータイプは、コビー(骨格が太く短め)です。毛色は、シール(ブラック)、チョコレート、フレーム(レッド)、ブルー、ライラック、フォーン、クリームなどが存在します。毛色のパターンはポンテッド(顔や耳、足、尾などの体の末端に色がある)、目の色はサファイアブルーのみ存在します。ペルシャシャム(サイアミーズ)を掛け合わせて作出された品種ですが、長くなめらかな手触りの被毛や横から見たときに平面に近い顔など、外見的特徴の多くはペルシャに似ています。

ヒマラヤンの性格

作出の際に基となったペルシャから多くの性質を受け継ぎ、非常に穏やかな性格をしています。活発に遊びまわらずマイペースに過ごすことが多いため、飼い主から積極的に構われなくても機嫌を損ねません。

ヒマラヤンの飼い方

ペルシャと同様、長く量のある被毛はとても絡みやすいので、毎日丁寧なブラッシングを行いましょう。顔の構造的に目ヤニや涙によって目の周囲が汚れやすいので、よく絞ったガーゼやタオルで清拭すると良いでしょう。繊細な部位を触る必要があるため、初めての飼育で自信がない場合には、まずかかりつけの動物病院の獣医師に相談し、手入れのやり方やお世話の最中に大人しくしていてもらうコツなどを教わるようにしましょう。

ヒマラヤンの歴史・起源・生態

原産地はイギリスですが、祖先猫の故郷はスウェーデンです。これはスウェーデンのブリーダーがシャム(サイアミーズ)の柄を持つペルシャを目指して交配を行ったことが始まりだからです。後に場所をイギリスとアメリカに移し、計画的交配が続けられました。ヒマラヤンはTICA(キャットショー公認機関であり、純血種および家庭猫の世界最大の血統登録機関)、CFA(各種血統猫の健康促進を最大の目的とした、世界最大の愛猫協会)に公認されていますが、実は未だペルシャの毛色の1部門としての位置付けとなっている未完の傑作なのです。

ヒマラヤンの気を付けたい病気

流涙症、尿石症、皮膚炎、短頭種気道症候群、多発性のう胞腎、慢性腎臓病

ヒマラヤンの一口メモ

ヒマラヤンの子猫の相場価格は2022年現在20万円~です。たぬきに似ている、と言われることも多いヒマラヤンですが、名前は「ヒマラヤウサギ」という兎に由来しています。この兎は全身が白く、足先や耳、鼻の周囲だけが黒いという非常に特徴的な見た目をしています。耳や手足の先、顔の中心に黒いインクを垂らして滲ませたような模様がヒマラヤウサギそっくりだ、ということから「ヒマラヤン」と名付けられました。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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