シャム(サイアミーズ)Siamese

シャム(サイアミーズ)
猫種 シャム(サイアミーズ)
英語表記 Siamese
ボディータイプ オリエンタルタイプ
毛種 短毛種
体重 3~6kg
平均寿命 14歳前後

シャム(サイアミーズ)の特徴

ボディータイプは、オリエンタル(全体的に長くほっそりしている)です。スレンダーではありますが全体的に筋肉はしっかりとついており、運動能力もほかの猫に引けを取りません。毛色は、シール(ブラック)、チョコレート、ブルー、ライラックが存在します。毛色のパターンはポインテッド(顔や耳、足、尾などの体の末端に色がある)、目の色はブルーのみ存在します。印象的で芸術的な見た目から「猫の最高峰」「最も美しい猫」と評されることもあります。

シャム(サイアミーズ)の性格

人見知りはしませんがやや気難しい性格だと言われています。コミュニケーションを取ることを好み、人間に対して話しかけるような声でよく鳴きます。純血種の中でも随一の運動量を要求するほどに活発ですが、飼い主には従順で賢いためしつけはしやすい猫種です。

シャム(サイアミーズ)の飼い方

好奇心旺盛でよく動きたがるので、十分に運動が出来る環境を与える必要があります。高い場所への昇り降りを特に好むので、キャットタワーを選ぶ際も高さや構造の複雑さのあるものを候補に入れましょう。猫にしては珍しくブラッシングをあまり必要とせず、定期的に拭いてあげるだけで毛の艶を維持できます。

シャム(サイアミーズ)の歴史・起源・生態

原産地はタイです。自然発生した種のため、詳細な起源は明らかになっていません。「サイアミーズ」には「シャムの国の」という意味があり、実は「シャム」というのは1939年までのタイの正式国名でした。その名の通りタイ国を代表する猫種であり、かつてはタイ王家や貴族のみが飼うことを許された門外不出の高貴な猫でした。19世紀末に、タイ国でイギリス総領事官として長く勤めたイギリス人にペアのシャム(サイアミーズ)が贈られ、世界的にその存在を知られることとなりました。イギリスに渡ったシャム(サイアミーズ)は翌年のキャットショーで多くの賞を独占したという話もあり、この美しい猫があっという間に多くの人々を魅了した分かりやすいエピソードとなっています。

シャム(サイアミーズ)の気を付けたい病気

尿石症、猫風邪、進行性網膜萎縮、皮膚腫瘍、歯周病、慢性腎臓病

シャム(サイアミーズ)の一口メモ

シャム(サイアミーズ)の子猫の相場価格は2022年現在20万円~です。気品あふれるその姿から「月のダイヤモンド」「猫の最高峰」とも評されます。実はタイで飼育されていた時期には、体型は今よりもずんぐりとして、毛色も濃く、頭ももっと丸みを帯びていていたそうです。繁殖の際に苛烈だった性格が改良され、現在では非常に飼いやすい猫として有名です。ただしメスだけは、発情期に独特でどこか不気味にも聞こえる声を上げる性質が残っています。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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