アビシニアンAbyssinian

アビシニアン
猫種 アビシニアン
英語表記 Abyssinian
ボディータイプ フォーリンタイプ
毛種 短毛種
体重 4~8kg
平均寿命 13歳前後

アビシニアンの特徴

ボディータイプはフォーリン(ボディと四肢が長く細身)です。毛色はルディ、レッド、ブルー、フォーンがあります。毛色のパターンはタビー(ティックド=ほとんど縞模様はなく毛先にいくほど色が濃くなっている)のみで、アビシニアン独特のシルクのような光沢の美しい被毛はアグーティタビー(アビシニアンタビー)とも呼ばれます。目の色はゴールド、グリーンが存在します。黄金に輝いて見える被毛を持つアビシニアンがヒョウのようにしなやかに動く様はとても美しく、家猫として根強い人気を誇ります。その人気故に、長毛のアビシニアンを求めて「ソマリ」という猫種が作出されたほどです。

アビシニアンの性格

遊ぶのが大好きで好奇心旺盛、常に俊敏に動きます。ほとんど声は出さず、発情期であってもあまり鳴きません。知らない人をやや警戒しますが、狂暴性は無く、環境への適応力があるので飼育には苦労することはありません。甘えん坊な性格のため、なるべく人の側で過ごさせてあげると良いでしょう。飼い主の愛情によく応えてくれるので、家猫として高い適性があります。アビシニアンを基に作出されたソマリも同様ですが、従順で賢いため、猫というよりも犬っぽさを感じる人が多いようです。

アビシニアンの飼い方

体を動かすことが好きなので、十分な運動スペースを用意し、愛猫を構う時間をたっぷりと確保しましょう。寒さに少し弱いので、冬はエアコンを活用したり、毛布やクッションを用意するなどして温かい環境を保つようにすると良いでしょう。

アビシニアンの歴史・起源・生態

原産地はイギリスです。1871年にイギリスで開催された品評会でアビシニア(エチオピア)からきた珍しい種だと報告されたことから「アビシニアン」という名前が付きましたが、実際の起源はインド洋沿岸や東南アジアだと推測されています。祖先がイギリスの在来種と交配したことで、アビシニアンとして定着しました。家猫として最も古い歴史を持つとも言われれる猫です。

アビシニアンの気を付けたい病気

皮膚炎、ピルビン酸キナーゼ欠損症、尿石症、進行性網膜萎縮、糖尿病、慢性腎臓病

アビシニアンの一口メモ

アビシニアンの子猫の相場価格は2022年現在20万円~です。イギリスやアメリカで改良が重ねられた歴史やオリエンタルな見た目もあって、日本よりも海外において人気高い猫種です。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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